天皇親政の下、太政大臣の三条実美を筆頭に若手官吏を参集しての新しい国造りは緒についたばかりで、欧米諸国との格差は歴然としていたので、まずは欧米に追いつけが合言葉となった。版籍奉還に続いて旧態然とした全国の「藩」を新たに「県」とする「廃藩置県」を全国で断行、東京・京都・大阪の3府と302県が誕生し、新たな国と県との関係が生まれ、「新式の郵便制度」「新たな通貨制度」「新たな教育制度」が模索された。1月の「郵便規則」の制定で日本の郵便制度が始まったのに続き、5月には「貨幣条例」(新貨条例)が公布され、従来の「両・文」から「円・銭」となる新通貨制度が布告された。7月には教育行政をつかさどる文部省(現・文部科学省)が設置され、また、この年には清国(中国)・ハワイ国とも通商条約を締結、いよいよ10月には、条約改正の改正交渉と海外視察を兼ねた欧米使節団(岩倉使節団)が日本を出発、海外見聞を嫌った太政大臣・三条実美・参議の西郷隆盛らを除く政権の主要メンバーがこぞって初めての海外渡航に旅立った。

 

 

【参考年表】

・1月 郵便規則の制定(郵便制度の始まり)

・4月 戸籍法改正

・5月 貨幣条例が公布

・7月 文部省(現・文部科学省)設置

    廃藩置県

・10月 岩倉使節団(欧米派遣)

・この年、政府がハワイ政府と日本ハワイ修好通商条約調印

・この年、アメリカでシカゴ大火・東郷の渡航

・この年、政府が日清修好条規・通商章程が調印

 
 

​第122代天皇・明治天皇(睦仁、在位1867~1912)

太政大臣 三条実美