沈滞する経済を背景に、3月から大阪市南部の天王寺地区・今宮地区を会場として政府主催では最後となる第五回内国勧業博覧会(大阪で初開催)が始まった。5か月の会期中に過去最多の延べ530万人が来場、博覧会場にはメリーゴーラウンド、ウォーターシュートや世界一周館・不思議館・パノラマ館などの娯楽施設も初登場、アメリカの商館が「ロコモビル」「オールズモビル」「トレド」「ウェバリー」など合計8台のアメリカ製自動車を出品し、多くの庶民が初めて自動車を見る最初の機会となった。また、正面ゲート付近に「学術人類館」が開設され、沖縄県人・台湾の現地人・先住民族のアイヌモシリなどの生身の人間を陳列した展示がなされ、「殖産興業」を主目的に開催されてきた内国勧業博覧会がその性格を変貌した最初の博覧会となった。会期中の6月には、東京では元日比谷練兵場跡地に日比谷公園(日本初の都市公園)が開園、大阪の内国勧業博覧会場跡地は、会期終了後に整備され、都市公園の「天王寺公園」に生まれ変わった。

 

 

【参考年表】

・3月 第五回内国勧業博覧会(大阪)が始まる

・6月 日比谷公園(日本初の都市公園)が開園

・11月 「平民新聞」が発刊

・12月 衆議院解散

 

・この年、アメリカがパナマよりパナマ運河を永久租借

 
 

第11代首相・第1次桂太郎内閣​

http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/kakuryo/11.html

第8回衆議院議員総選挙(3/1)

​帝国議会解散(12/11)

 
 
蒸気機関車の食堂車

内国勧業博で鉄道旅行が身近に